生地・素材について

CLOTH & MATERIAL

オープンエンド糸(空紡糸)とは?

アメリカで主流のタフ(生地厚)な雰囲気のTシャツに多く使われている糸で
特徴は、繊維の間に空間があり、適度な空気を含んでいるためシャリ感(ザラ感)があります。
アメリカ製のTシャツで多くみられるオープンエンド糸を使用した生地について、その特徴を掘り下げます。

日本国内で多く使われている糸は「リングスパン」が代表的ですが、Tシャツの本場アメリカでは、「オープンエンド糸」を使用したTシャツが多く、そのラフ・タフさが好まれ多少のゴワつく感触がありますが他の糸にはない機能性も兼ね備えています。

オープンエンド糸の紡績は空気の流れる力を使って行うことで、繊維が撚り合う構造になっています。(綿菓子を作るようなイメージ)そのため繊維の中に空気が多く含まれており、吸湿性が高く速乾性に優れているという特徴があります。

TRUSS(トラス)カタログ掲載のTシャツで採用しているOE(オープンエンド糸)シリーズは6.2ozの肉厚で織られているものが多く、そのため洗濯を繰り返しても生地がよれずらいこともあり 『着ていく毎に生地が馴染む』 ことから業界で長く愛され、こだわりのTシャツとして選ばれ続けています。

【 糸繊維の拡大画像 】
オープンエンド糸
繊維に隙間があり不均一でシャリ感を生む
リングスパン糸
繊維がまとまっており隙間は少ない
【 糸の構造イメージ図解 】
オープンエンド糸
リングスパン糸

生地説明

  • 天竺
    Tシャツに使われている生地で最も一般的な編み方で【平編み】ともいいます。凹凸がなく表と裏がはっきりと違う編み目で、横方向に伸びやすいのが特徴です。
    天竺生地
  • フライス
    【ゴム編み】ともいわれる編み方で、横方向への伸縮性に富んでいるのが特徴です。着心地がよくレディスや子供服のインナー等に採用されることの多い生地です。
    フライス生地
  • ハニカムメッシュ
    蜂の巣状の凹凸のある編み目が特徴の編み方です。通気性に優れ、汗をかいてもベタつかず着心地のよさを保ちます。
    ハニカムメッシュ生地
  • ダブルフェイス(ポリエステル)
    片面は凹凸が無く、片面はメッシュのポリエステル100%の生地です。軽くて通気性があり速乾性に優れた生地で、快適な着心地を維持できる生地です。
    ダブルフェイス(ポリエステル)生地
  • ダブルフェイス(T/C)
    表面にはポリエステル、裏面にはコットンが出るように編んだ生地です。ポリエステルの速乾性を持ちながらコットンの肌触りを持った、機能性と着心地の両方を再現しました。
    ダブルフェイス(T/C)生地
  • 鹿の子
    天竺(平編み)の変化組織のひとつです。通気性に優れており、ポロシャツに使われることの多い生地です。
    鹿の子生地
  • 裏毛
    表面は天竺の編み目で裏面がパイル状の、スウェットに使用される一般的な生地です。パイル部分が隙間を作り、快適な着心地を生み出します。
    裏毛生地
  • 裏起毛
    裏毛のパイル部分を毛羽立たせた生地です。起毛したことでボリュームを持ち柔らかく、保温性にも優れた素材です。
    裏起毛生地
  • オックスフォード
    平織りの変化型【斜子織り】の織物です。平織りよりも隙間が多い為、軽くて柔らかいのが特徴です。
    ワッフル生地
  • ワッフル
    正式名称は【サーマル】という生地で、格子状に凹凸があります。伸縮性に富んでおり保温性に優れているのが特徴です。
    ワッフル生地
  • タフタ
    織物の一般的な組織で【平織り】といいます。耐久性にも優れ、シワになりにくいのが特徴の生地です。
    タフタ生地
  • ダイヤリップ
    裂け防止の【リップストップ】という平織りの一種で、ダイヤ型の生地目にした生地です。一般的なタフタよりも更に強く、また見た目も高級感があるのが特徴です。
    ダイヤリップ生地
  • ツイル
    【綾織り】という斜めに綾線が入るのが特徴の一般的な織物です。平織りよりも張りがあり、厚みも増すのが特徴です。
    ツイル生地
  • スムース
    両面編の一種でインターロック編ともいわれる、1×1リブ編が二重に重なった編み地で表裏同一でなめらかなのが特徴です。
    ツイル生地

「ニット生地の(厚さ)」について

生地の厚さ(重さ)は1ヤード(約0.914m)四方あたりの面積の重量を、oz=オンス(1oz約28.35g)で表します。これを1㎡あたりの重量に換算すると1oz/yard²=約33.9g/㎡となります。

ニット生地の(厚さ)について

糸について

綿糸の太さは番手という単位で表します。

番手を表す数字が小さいほど糸は太くなり、数字が大きくなるほど糸は細くなります。一般的に太い糸で編まれた生地ほど生地に厚み(重み)が出やすくなります。

綿糸の太さは番手という単位で表します。
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